自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

自閉症の息子、腕を骨折するpart1

AIUに入った方がいいという話の中で

トーマスが骨折をして、保険が下りたことを書きました。

あれは、トーマスが特別支援学校の2年生の時のこと。

左上腕を骨折したのです。

あの日のことは、よく覚えています。

学校から電話があり、トーマスが腕が痛いようで

いつもは、多動で、そこら中フラフラ出歩いているのに

静かにしているとのこと。

念のため、保健室の先生が同行するので

お医者さんへ連れて行った方が良いということでした。

とりあえず学校へ行き、トーマスに何が起こったか尋ねると

先生方が見ていた時には、ブランコを漕いでいたと。

そして、少し目を離したら、トーマスがじっとしていて

メソメソ泣いていたとのことでした。

私は保健室の先生と一緒に、トーマスを整形外科へ連れて行きました。

きっと、大したことないと思っていたら

何と、左上腕の骨がポキッと折れていたのです。

「ここまで折れていたら手術をしないといけない、

でも、ここではできないから、他の病院を紹介してあげる。」

頭の中が真っ白になりました。

手術、入院?どうしようって感じです。

その整形外科で撮ったレントゲン写真を手に、別の病院へ。

そして、再度、角度を変えて、レントゲン写真を撮りました。

その先生は、レントゲン写真をしげしげ見ながら

次のように言いました。

「上腕がポキッと折れているね。

こういう風に折れるのって、太い鉄の棒か何かで叩かないと折れないんですよ。」

ガーン!! もしかして私がトーマスを叩いたって、虐待したって疑われているの?

でも、保健室の先生が一緒だったので助かりました。

トーマスがブランコを漕いでいたこと。

先生が少し目を離したら、腕を痛がってメソメソしていたことを

話してくれたのです。

おかげで、私のトーマス虐待の嫌疑は晴れました。良かった~

先に行った整形外科では手術が必要だと言われましたが

そこの病院では手術の必要はないと言われ

骨折した部位に直接ギプスをせず

その下にギプスをして、その重さで骨をまっすぐにし

自然にくっつけるという治療をすると言われました。

骨折をしたら、その部位にギプスをするものと思い込んでいましたから

その治療法に驚きました。

でも、ギプスをして1か月後、

人間の身体って本当にすごいと驚くことになるのです。

哀れなトーマスは、左の肘から手首までギプスをはめられ

三角巾で腕を吊ることになりました。

骨折した当日は、痛くて仕方がなかったんでしょうね。

昼寝は滅多にしない子だったのですが

家へ帰ってから、自分のベッドの上に三角巾をしたまま

寝ていました。

2日間くらいは、おとなしくしていました。