自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

自閉症の息子との生活。おしゃべりがひどくなる

自閉症の息子トーマスは、

小さい頃は多動で、ずっと目を離せず

出かける時は、

ギュッと手を握っていないと心配でした。

 

多動が収まったのは、

小学校の4年生くらいだったと思います。

それまでに比べると、

本当に動かなくなりました。

 

「トーマスの多動がひどくて」

それが私の口癖だったけれども

学校の先生や、

トーマスより年長の子のお母さん、

そして保健師さんは

口を揃えて、

「大きくなれば収まるわよ。」

と言っていました。

それが、本当になったのです。

 

もっとも、

その日は突然やって来たわけではなく

「そういえば、前より動かなくなったね。」

くらいなものです。

 

多動が収まれば、

出かけるのも大変でなくなるし

良かった良かったと

言いたいところなのですが

今度は、おしゃべりがひどくなりました。

 

小さい頃は、しゃべれなくて、

それが悩みの一つでした。

特別支援学校の小学部の入学式の日

同じ自閉症なのに、

トーマスより、しゃべれる子がいました。

本当に羨ましかったです。

 

その時、トーマスは、

せいぜい単語を発する程度でしたから。

 

トーマスがしゃべるようになったのは、

いつかは覚えていないけれど

中学部の頃も、

そんなにしゃべってはいないと思います。

でも、少しずつ、

増えていったような気がします。

 

我が家は二階建てで、

二階にもトイレがあるのですが

そこのトイレットペーパーが切れていて

うんちをしたトーマスが

「お母さん、紙を下さい」と言った時は

どれだけうれしかったことか。

 

今は、自分の強く要求することに対しては、

助詞が抜けているものの

言葉で言うことが

できるようになりました。

 

先ほどの

トイレットペーパー程度のことなら

1回ですみますが

何かを買って欲しい時は、

しつこく言ってくるので

相手をするのがつらいです。

 

トーマスはカレンダーが好きで

自分の欲しい物を買う日を

そこへ記入しています。

そして、それを何度も何度も

「〇月△日、××を買います」

という具合に、1日に何度も言います。

それが何日も続きます。

まともに相手をしたら、

疲れてしまいます。

 

他にも、気になることがあると、

それを何度も何度も言います。

その度に返事を求められます。

3年以上も、同じことを言い続けています。

 

そろそろ、

親元から外へ出そうかと何度も考えますが

グループホームの空きはありません。

 

でも、私が元気なうちに、

独り立ちできる道を備える必要が

あると思っています。