自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

2歳半検診

1992年の10月、長女を無事に出産。

 

その翌月、お約束通り、

保健士さんは

検診に必要な道具を一セット抱えて

我が家へやってきました。

 

トーマスに絵カードを見せて

 

これ何?

 

保健士さんが尋ねても、

トーマスは知らんぷり。

 

ライオンはどれかな?

 

と聞かれても、

指差しもできない。

 

けれども△、□、○の

型はめパズルだけはOK。

元の板をひっくり返して、

図形の位置を反対に変えても、

トーマスは、

きちんと型にはめることができました。

 

私としては、

トーマスの言葉が出ていないことを

確かに心配してはいたんですが、

型はめが完璧にできることに対して

どこかで安心していたような

気がします。

 

きっとこの子は大丈夫。

いつか言葉は出てくるようになる。

だから何もしなくても大丈夫。

 

ってね。

 

でもね、たくさんの子供を見てきている

保健士さんは

トーマスの発達の遅れを

見抜いていました。

だから、何とかして、

トーマスを「あそびの教室」へ

引っ張って行きたい。

 

そう思っていたに違いありません。

 

そして、

 

どうやって、

この分からず屋の母親を説得しようか。

 

と思っていたのでしょうね。

 

いくら、自分の子供の発達の遅れを

信じたくない母親でも

使命感に燃えた保健士さんには

勝てませんでした。

 

産後まだ1ヶ月しか経っていないから

 

と渋る私を、

 

じゃあ、1月ならいいでしょう。

1月に「あそびの教室」へ来て下さい。

 

と、半ば強制的に

約束させられてしまいました。