2歳になっても、言葉が出ない。
指差しができない。
一箇所にじっとしていられない。
そんなトーマスが、この頃、
よくやっていたのは
物を並べることでした。
同じシリーズの本を並べたり、
冷蔵庫から、
ケチャップ、ソース、マヨネーズの類の
調味料を、横一列にず~っと並べたり
機関車トーマスが好きだったので、
トーマスシリーズの機関車を
並べたりと、
とにかく並べることが好きでした。
同じ仲間を見分けられるのだから、
知能的に問題はないんじゃないの。
何の知識もない私は、
そう思い込んでいて、
後に専門医に診ていただいた時に、
いつもしている遊びは?
と先生に尋ねられて、
物を並べることです。
と自慢げに答えていたんですが、
後に、本を読むなど
自閉症についてよく理解できた時に、
物を並べること
が自閉症の行動パターンの
一つだということがわかり
何てバカなことを言ったのだろうと
随分恥ずかしい思いをしました。
今、トーマスは16歳ですが、
さすがに物を並べはしませんけど
お気に入りの本をシリーズで
揃えることにはこだわっています。
そして、トーマスは図書館へ行くのが
好きなのですが、
本が順番通りに並んでいないと、
必ず直してきます。