自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

自閉症の息子、2歳の頃

トーマスが2歳になった頃、

お約束通り、市の保健士さんから

 

トーマスくんの様子を見せて下さいね~

 

ってお呼びがかかりました。

 

面倒臭いな・・・

 

と思いつつも、行かなければ、また

 

 

来て下さい!

 

って何度もお呼びがかかるので、

とりあえず、

2歳検診に行くことにしました。

 

2歳検診と言っても、

法律で決められている検診ではないので

医師は同席せず、

保健婦さんが身長、体重を計測し、

発達状況について確認するものでした。

 

身体的発育は問題なしだったんですが

知的発育は、大いに問題ありでした。

 

保健士さんから指摘されたのは

 

2歳になっても言葉が出ていない。

目線が合わない。

指差しができない。

一箇所にじっとしていられない。

 

ということ。

 

目線が合わない、

ってどういうことかと言うと、

 

「トーマスく~ん」

 

と名前を呼ばれても

トーマスは違う方向を見てしまって、

呼んだ人の顔を見ることもせず、

保健士さんは何とか

目線を合わせようとして、

手でトーマスの顔を自分の方へ

向けるですが

トーマスは目をそらして、

決して保健士さんの顔を見ない、

 

ということです。

 

指差しができない、というのは

 

保健婦さんが絵本を開いて、

 

ライオンどれ?

ねずみは?

車はわかる?

 

と尋ねても、

トーマスは言われたものを、

どれ一つ指で指し示すことができない

 

ということ。

 

 

そして、

一箇所になかなかじっとしていられなくて

すぐに、どこかへ行ってしまう。

 

 

保健士さんから見れば、

 

やっぱり、この子はどこかおかしい。

 

と思わざるを得ない要因がいっぱい

あったわけです。

 

ただ一つ、不思議がられたのは、

 

パズルができたこと。

 

厚手の板に

○と△と□がくり抜いてあって、

そこへ、

同じ形の図形を当てはめるパズルですが、

これだけは、トーマスは間違えることなく

しっかりできました。

 

何でパズルはできるのかな?

 

っていう保健士さんのつぶやきを

聞き逃しはしませんでした。

 

そんなこと言われたって、

私にわかるはずがないじゃない。

 

って思いましたけど、

パズルができたことで、

 

この子は大丈夫

 

と安心してしまいました。

 

でも保健士さんから見れば、

 

トーマスは発育に問題がある

というわけで、

 

またまた「あそびの教室」

に誘われてしまいました。

 

でも、この時、私は長女を妊娠中で、

とてもじゃないけど、

そんな所へ通うことはできない。

 

と思いました。

 

私は妊娠を口実にして

「あそびの教室」へ通うことを

断ってしまいました。

 

あの時、素直に

「あそびの教室」へ通っていたら

どうなっていたのでしょう。

 

自分が面倒臭いばかりに、

行くことを断ってしまいましたが

通っていたら、私の精神状態も、

少しは楽になっていたかも

しれません。

 

母親の精神状態が良いこと。

これが、子供にとって、

一番いいことだと思います。

 

「あそびの教室」へ行くことを

断ってしまったので

保健士さんから、

 

では、2歳半の時に、

また様子を見せて下さいね。

 

と言われました。

 

出産直後になるから・・

 

と、やんわり断ろうとすると

 

では、お宅まで伺います。

ついでに赤ちゃんの様子もみますね。

 

と言われてしまいました。

 

絶対に逃げられません。