トーマスと同じクラスに
Hちゃんという女の子がいます。
彼女は、中学まで地元の学校へ通って
高等部から、養護学校へ入りました。
授業参観の時などに
彼女の様子を見ていると
彼女は机に突っ伏していることが多く
なかなか、クラスの活動に
参加することができません。
その理由を
彼女のお母さんが
話して下さいました。
原因は、中学時代に受けたいじめです。
Hちゃんは、トーマス同様、
自閉症ですが
他の子と、あまり変わらないくらい
症状は軽かったそうです。
そして小学校で、
友達や先生に、
とても良くしてもらったので
その延長で、
地元の中学へ行っても大丈夫だろうと
お母さんは判断したそうです。
ところが、
Hちゃんは中学で
いじめに会ってしまいました。
先生の見ていないところで、
こっそりいじめを受けていたのです。
いつか、そのうちなくなるだろうと思い
お母さんは、Hちゃんを、
卒業まで通わせていましたが
Hちゃんは、以前とは、
すっかり変わった子になったそうです。
彼女のお母さんは
私が早く見切りをつけていれば・・・
と後悔していました。
中学校って、
恐ろしいところだと思います。
小学校の時には、
従順でおとなしかった子でも
中学に入った途端
ガラリと変わることがあります。
思春期に突入し
まだまだ子供なのに
大人っぽい行動を要求される。
しかも自我が目覚めてくるから
自己主張も激しくなる。
そんな中に
障害のある子が入れば
格好の標的になってしまうのです。
学校を選ぶ時は、
中学にはいじめもあることを
頭に入れておいて欲しいなと
思います。