自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

DV ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力、虐待について思うこと

DV、ドメスティックバイオレンス

家庭内暴力

 

私は、これらの言葉を聞くと、

いつも心が痛みます。

 

私が高校1年の時に、

両親が離婚しました。

離婚の原因は、父の浮気と借金。

私が中学3年の時に

父の浮気相手は

妊娠しました。

 

父は借金の取り立てから逃れるために

浮気相手と逃げてしまい

 

父がいなくなると

母の元へ借金の取り立てが

来るようになったので

母は離婚届を提出しました。

 

母と私と弟との生活が

スタートしたのですが

当時の母は、

子供2人を養いながら

生活していくだけの

収入を得られる仕事を

持っていませんでした。

 

母は生活のために

クラブで働くようになったのですが

そこで、

母と私と弟の面倒を見ても良いという

男性と知り合います。

 

何年もの間、

父の浮気と借金に悩まされ

とうとう耐えきれずに

離婚したものの

女手一つで、

子供2人を育てていくのは大変。

 

そんな時に、

自分を助けてくれるという

男性が現れたら

頼りたいと思うのも当然かなと思います。

 

そして母は、

一応、私の許可を取ってから

その男性を家に連れてきました。

 

家へ連れてくるだけ、

一度会うだけと、

母は言っていたのですが

その人は、そのまま

私たちの家に居着いてしまいました。

 

それだけでも、高校生の私にとっては

とても辛いことだったのに

その男性は、お酒を飲むと

普段、

不満に思っていることを

暴言を吐いたり、

暴力を振るうことで発散させる

DV男だったのです。

 

お酒が入っていない時は

うまいことばかり

言っている人でした。

酔っぱらっていた時に吐いた

暴言について

謝ることもありました。

 

しかし、その舌の根の乾かぬ内に

お酒を飲んで、暴言を吐くのです。

 

幸いだったのは、

私に対して暴言を吐くけれども

暴力は振るわなかったこと。

一度、私が叩かれそうになった時に

 

この子に手を出さないで

 

と、母が

守ってくれたからだと思います。

 

私は、少しでも暴言から逃れるため

食事とお風呂を済ませると

すぐに自分の部屋に引っ込みました。

 

けれども、隣の部屋からは

暴言が筒抜けです。

母が暴力を振るわれているのも

わかりました。

 

自分の家がそんな状態であることを

誰にも知られたくなくて

 

学校では、

極力普通にふるまっていました。

家の中は悲惨な状況なのに

私は、幸せなふりをしていました。

 

不思議だったのは

母が、どんなに暴言を吐かれても、

暴力を振るわれても

その男性と別れなかったこと。

 

生活するために仕方がなかったのか。

それとも、別れたくても、

別れられなかったのかも。

 

私は母に、

その男性と別れて欲しいと

何度も訴えたので

一度だけ別れると

言ってくれたことがあります。

 

そして、母は、

その男性と別れると言って

2人で外出をしたのですが

私が寝る時間になっても、

帰ってきませんでした。

 

私は、母が1人で帰ってくるものと思い

ウキウキした気分でいたのですが

朝、起きたら、

その男性がいるではありませんか!

 

驚いている私に

 

やっぱり別れなくても良い?

 

という母の言葉が突き刺さりました。

いったい、2人の間に何があったのか・・・

 

私は、その日から、

家を出ることだけしか

考えませんでした。

 

高校を卒業して

県外の大学へ進学することだけしか

考えませんでした。

 

ただ、いくら暴言を吐いても

母に暴力を振るっても

 

その男性は

面倒を見るという約束だけは

果たしてくれました。

 

だから、

私が県外の大学へ行けたのは

その男性のおかげなのですが

感謝しようという気に

なれませんでした。

 

私は高校生だったので、

何度、暴言を浴びせられても

母が暴力を振るわれているのを

聞いても

未来のことを考えて、

何とか我慢できました。

 

しかし、いまだに、

酔っ払いの騒いでいる声

だみ声、激しく怒っている声

誰かが、物に当たっている時の音を聞くと

恐怖心を覚えます。

 

だから、暴言を吐かれるのが、

暴力を振るわれるのが

小さな子供だったら

本当に辛いだろうなと思います。

 

私の場合は、

暴言を吐いたのは他人でしたが

自分を育て、守り、

可愛がってくれる存在の親から

暴力を振るわれたら、

どれだけ辛いか、

想像がつかないです。

 

すべての子供たちが 

安心して暮らせる社会ができることを

心から望んでいます。

そして、その実現のために、 

私にできることがないか

考えています。