トーマスには妹がいますが
トーマスのことを好きではありません。
トーマスは、
同じことを何度も繰り返し言いますし
何かしら、いつも、
大きな声でしゃべっているので
「うるさい!!」と言って叱りつけます。
悲しいけれども、
障害者に対しても、
あまり良い感情を持っていません。
トーマスの同級生のNくんのお姉ちゃんは
中学くらいまでは、
Nくんのことを嫌がっていたそうです。
でも、高校生になった時には、
その気持ちは消え
今は、作業療法士として働いています。
羨ましい・・・
最近、ある本を紹介されて読みました。
20歳になった長野県の県立こども病院の
活動をリポートした本で
小さく生まれた赤ちゃんの出産や、
障害を持って生まれた子供の治療など
夫婦間の葛藤や、
子供の成長過程を交えています。
この中に、
二分脊椎で生まれた女の子のことが
書かれていますが
本の終わりに、
彼女の妹の作文が掲載されています。
涙なくして読めませんでした。
その内容を、
誰かに話しただけでも涙が出てきます。
私は親として子供を見ているから
なかなか、
兄弟姉妹としての感情を理解できませんが
この子は、作文の中に、
自分の気持ちを素直に出しています。
これをトーマスの妹に読ませたら、
何も感想を
言ってくれませんでしたけれどね。
少しでも、
心に響いてくれたならいいのですが。