自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

視点が変わると、ジョージのバンダナが豚のバンダナになった?!

毎朝、私は
自分の分とトーマスの
お弁当を作っています。
 
時間ギリギリに行動するのが
大得意な私は(^^;)
たまにお弁当を
職場へ持っていくのを
忘れてしまうことがあります。
 
お弁当は持っていくもの
絶対に忘れてはいけない!
 
という考えが染みついている
自閉症のトーマスは
なかなか私がお弁当をバンダナで
包まないと
 
またお母さんは
お弁当を忘れてしまう!
 
と思ってしまうのか
私がお弁当を忘れないように
お箸と一緒にお弁当を包んで
水筒にお茶を入れて
職場へ持っていく
バッグの中へ入れてくれます。
 
何て良い息子なんでしょう♡
(たまにほめる母)
 
さて、ある日のこと、
それまで、トーマスのお弁当を
包んできたバンダナが
かなり傷んできたので
別のバンダナを使うことにしました。
 
家に、あまり使っていない
シンプルなデザインの
黄色いバンダナがあったので
 
黄色いバンダナを使ってね。
 
とトーマスに言ったところ
私のお気に入りで
大事にしまっておいた
バンダナを
トーマスは使ってしまいました。
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確かに黄色のバンダナには
違いありませんが・・・
 
トーマスに、
私のバンダナを使って欲しくなかったので
 
これはお母さんのバンダナだから
使っちゃダメ。
こっちの黄色いバンダナを使ってね。
 
と言って、ごくありふれた柄の
バンダナを手渡しました。
さて、そのあくる日
 
なかなか自分のお弁当を包まない
私を見て
またお弁当を忘れてはいけないと
思ったのか
 
お母さん、お弁当
豚さんのバンダナ♪
 
と言いながら
私のお弁当を包み始めました。
 
ちょ、ちょっと待って
豚さんのバンダナって何よ?
 
と不思議に思っていると
トーマスは、
おさるのジョージのバンダナで
私のお弁当を包み始めました。
 
それは、豚さんじゃなくて
バンダナでしょ!
 
と言いかけた私の目に映ったのは 
大きな豚・・・
 
私にとっては、
これは、おさるのジョージのバンダナ。
知らないトーマスにとっては
豚のバンダナなのです。
そして、見る人が違えば
牛のバンダナにも
鶏のバンダナにもなるのです。
 
同じ物を見ていても
見る人によって
解釈が変わってくる。
だから、意見の相違が起こる。
お互いを理解できないこともある。
でも、人それぞれ物の見方が違うことを
わかっていれば
相手の言ったことに
いちいち目くじら立てたり
腹を立てたりすることも
なくなるかもしれませんね。
 
頭では分かっていたことですが
このバンダナの一件で
実際に体験することができました。