自閉症の息子トーマスは
小さい頃から、
言葉のオウム返しをし、
今もそれは続いています。
誰かが言った言葉を
その場で、真似するだけなら
良いのですが 繰り返し、
何度も同じ言葉を聞かされると
それが、トーマス自身の
言葉となってしまいます。
例えば、特別支援学校に
通っていた時に
そこの寄宿に入っていた同級生が
家に帰りたがり、
いつも
おうちに帰りたい
と言っていたのですが
それを聞いていたトーマスは
意味もなく
同じことを言うように
なってしまいました。
移動支援で、
プールに連れていっていただいた時に
絶妙のタイミングで
おうちに帰りたい
と言ったため
予定より、
早く帰ってきたなんてことも
ありました。
パニックを起こした時は
学校の先生に怒られた時の言葉を
連呼するので、
とてもうるさく
オウム返しには、
本当に困りものです。
ところで、これは今朝、
起こったことなのですが
トーマスが裏声で
あーっ、いけない
と叫んでいました。
いつものパニックが始まったと思い
あ〜あ、また始まった
と、私はウンザリ気味だったのですが
ちょっと待って、
もしかして、
このセリフ 私がよく言っていない？
ということに気づきました。
何か、失敗をした時や、
しなくてはいけないことを
忘れてしまった時に
あーっ、いけない！
と言っていたような気が・・・・
私が何気なく放っていた言葉が
トーマスにとって、
あまり心地よい言葉では
なかったのかなあと
反省をした1日でした。
