自閉症の息子トーマスのパニックは
突如として始まります。
それまで、大人しくしていたのに
急に大騒ぎ。
過去の辛かったこと、
悲しかったことを
思い出して、
パニックを起こしてしまうのです。
誰しも、過去の嫌な思い出が
フラッシュバックすることは
あると思いますが
他のことで気を紛らわせるなどして
嫌な記憶を追い出そうとします。
しかし、自閉症のトーマスの場合
過去のことも、
今、経験しているかのように
思えてしまうようなのです。
パニックを起こしている時は
大声を出すし、地団駄を踏むし
もう大変。
叩きません
だの
引っ掻いた
などと叫ぶので
いつ虐待を疑われて、
警察に通報されるかと
ひやひやしています。
このような時の対処方ですが
とりあえず、嵐が収まるまで
静かに待ちます。
気を紛らわせるようなことを
言うこともありますが
逆に火に油を注いでしまうこともあるので
大抵の場合、放っておきます。
長くて30分もすれば、落ち着くので
うるさいのを我慢して
パニックが収まるのを待ちます。
もしも警察に通報されたら
その時はその時
きちんと説明すれば良いだけのことです。
トーマスの精神科の主治医のお話では
過去の嫌な思い出を乗り越えるには
きちんと、
それに向き合わなくては
いけないのだとか。
きっと今がその時期なので
ひたすら耐えることにします。