自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

自閉症、発達障害だからこそ、他人の釜の飯を食べさせよう

以前にもお話しましたが

自閉症の息子トーマスが通っていた

特別支援学校には寄宿があります。

 

小学部の4年生頃から、

自閉症のトーマスに肥満傾向が見られたこと

生活面で、私自身、

トーマスと関わるのが大変になってきたので

小学部の6年から、

中学部の3年間の合計4年間、

学校のある平日のみですが

思い切って、

寄宿へ入れることにしました。

 

結果的には、自閉症のトーマスを

寄宿へ入れて良かったです。

 

寄宿では、洗濯、掃除など

家で母親がやっていることを

自分でするように教えられます。

 

家にいたら、絶対教えない、

やらせないことを

寄宿で教えていただくことができたのです。

 

食事をした後の、茶碗やお皿を洗うこと、

洗濯機を回して洗濯をし、

洗濯物を干し取り込むこと、

お風呂掃除をすること。

 

毎週金曜日は、

シーツを家に持って帰って

洗うことになっていたので

自分でシーツを外し、家へ持って帰る。

月曜日は洗ったシーツを寄宿へ持っていき、

自分で布団にシーツをかけていました。

 

寄宿にいた間、思春期を迎えたので

ヒゲが生え始めたのですが

電気カミソリでひげをそることも

教えていただきました。

 

自分で爪を切ることも

できるようになりました。

 

自閉症のトーマスは記憶力が良いです。

そして、一度身に着いたことは忘れません。

(それが、ひどいこだわりの原因に

なることもあるのですが)

 

寄宿を出てから10年以上経っていますが

トーマス自ら、

お風呂掃除をしたがることもありますし

休みの日は、洗濯物を取り込んでくれます。

 

シーツを洗濯をする日は、

頼めば、自分の分のシーツを外して

持ってきてくれますし

乾いたシーツは、私が何も言わなくても

さっさと布団にかけています。

ちゃっかりしている私は

トーマスの兄の分も頼んでしまいます

 

我が子を他人に預けるだけでも心配なのに

まして重度の自閉症発達障害ともなると

親元から放して、誰かに預けるのは

心配だと思います。

 

しかし、自閉症の息子トーマスを

寄宿に入れたおかげで

家にいたら、いつまでもできなかったことが

できるようになったのです。

 

特別支援学校の寄宿のように

お子さんを預かってもらえる機会があれば

是非利用してください。