私は、短い時間ですが働いています。
その職場に、知的障害のある人が2人います。
トーマスに比べれば、障害の程度は軽く
1人は、多少仕事が雑な面がありますが
人並み以上に早く仕事をこなし、
もう1人は、仕事のスピードは
とても遅いですが
その場で与えられた仕事を
丁寧に行っています。
私は、自分の息子が自閉症ですから
その2人に対して、
母親のような目で見守っています。
しかし、他の人たちは違います。
「今日は、おバカちゃんたち2人揃っているの?」とか
「バカがいないと、せいせいする。」
などの声が聞こえてきます。
つい最近、
同じく知的障害のある人たち何人かが
彼らの仕事の様子を見学に来たそうです。
その日、私は休みだったのですが
その話をしてくれた人が
「ああいうのが、たくさん来てね、
じっと仕事を見ていたんだよ。
ああ、やだ。
もう、これ以上、
あんなのが来たらたまらない。」
心にグサリと来ましたね。
障害者とは一緒に働きたくないって、
言っているのですから。
まあ、わかる気はしますけれどね。
こだわりはあるし、
トーマスのように、
同じことを何度も何度も言うし
フラフラして、
仕事に集中できない時もあるし
無駄なおしゃべりを
してしまうこともあるし・・・
でも、トーマスだって、彼らだって
社会の中で生きて行かなくては
ならないのです。
親は、いつまでも生きていませんから
できるだけ自立できるように、
してあげないといけないのです。
障害者のことを、
すべて理解してくれなくもいい。
面倒なことは、あるかもしれないけれど
障害者を自然に受け入れてくれる
世の中になって欲しいです。
私の好きなディックブルーナの
ミッフィーのお友達に
ダーンという男の子がいます。
彼は、片方の耳がたれているので
「たれみみくん」と呼ばれています。
でもダーンは、
そう呼ばれるのが悲しいのです。
障害者だって、同じ人間です。