自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

障害のある子どもを持てたことで、良かったと思えることは何ですか?

 

障害のあるお子さんをお持ちの方は

辛いことや

悲しいこと、

理不尽なことをされたりと

苦労の連続です。

 

私も自閉症の息子トーマスのことで

幾度となく、涙したことがあります。

 

でも、悲しみや辛いことばかりでなく

楽しいこともあるはずです。

 

障害児を育てるのが辛いと思った時に

障害児を育てているからこそ

楽しいと思えることを考えてみては

いかがでしょうか?

 

私の場合、それまでできなかったことが

できるようになった時のことを

思い出します。

 

例えば、ある土曜日のことですが

トーマスはお昼に

コンビニのカツカレーを買って食べると

その数日前から訴え続けていました。

 

そして、毎週土曜日の日課である

図書館へ行った後で

私が

 

お昼何食べるの?

 

と尋ねると

 

コンビニ、カツカレー

 

とはっきり答えました。

 

ところが、コンビニに寄る前に

スーパーで買い物をしていると

レトルトカレーを棚から

取り出したので

 

それいつ食べるの?

 

と尋ねると

 

お昼

 

と答えるのです。

 

すかさず私が

 

お昼はコンビニで

カツカレー買うのでしょ?

 

と言うと、

トーマスはカレーを棚に戻しました。

 

そして、

次に惣菜コーナーへ立ち寄ったところ

今度はトンカツを取ろうとします。

 

そこで、やっと私は気づきました。

トーマスはレトルトのカレーと

トンカツで

カツカレーを作ろうとしたのだと。

 

そして、そんな風に考えられるまで

成長したトーマスのことを

喜びました。

 

年相応になれば、普通にできることでも

知的障害があるので、なかなかできない。

だからこそ、できた時の喜びは

とても大きいのです。

 

毎日の生活の中で

障害児を育てるのが辛いなあと思ったら

その子がいることで良かった

楽しかったと思えることを

是非考えてみてくださいね。