自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

とっても疲れた脳のMRI検査

トーマスを診てもらった

神経科のドクターの勧めで

MRI検査を受けることになりました。

 

その病院にはMRIの装置がなかったので

別の病院と連絡を取り、

そこで検査を受けることに。

 

さて検査当日。

 

MRI検査を受けたことのある人は、

わかると思いますが

検査の間中、

ずっと動かないように

しなければなりません。

そうしないと、

写真が鮮明に撮れないからです。

 

私も去年受けましたが

40分くらい、

じっとしていないといけませんし、

すぐ目の前に壁があるので

圧迫感もあります。

 

大人なら静かにしていることもできますが

子供に、それを要求するのは無理です。

 

まして多動なら

動かずにいること自体が大変です。

 

だから、

じっとしていられない子供の

MRI検査をする時には

眠らせることが必要になってきます。

 

とは言っても、

そう簡単には寝てくれないので

眠くなる薬を服用することになります。

 

もちろんトーマスも、その薬を飲みました。

 

大体、飲んでから30分くらい経つと眠くなって

子供はすんなり寝るそうなのですが

 

トーマスは寝ません。

眠くなる薬を飲んでいるのに

病院の中を動き回っています。

 

看護師さんからは

 

まだ寝ませんか?

 

と何度も聞かれますが

トーマスは、全然寝てくれないんです。

 

抱っこして、身体を揺すって

少しでも眠くなる状況を

作り出そうとしたのですが

それでも、寝ないのです。

 

背中に下の娘をおぶっていたので

私の大変な様子を見かねた看護師さんが

 

私が寝かせましょう。

 

とトーマスを引き受けてくれました。

 

看護師さんはトーマスを

おぶったり抱っこしたりして

何とか寝かせようとするのですが、

相変わらず寝てくれません。

 

それでも、やっと薬が効いてきたのか

トーマスが眠そうな様子を見せ始めました。

それなのに、

トーマスは動き回ろうとするんです。

 

薬が効いて眠いのに

フラフラの状態で

病院の廊下を走ろうとするのです。

 

もう、検査は無理だと思った時、

ふと、ある考えが浮かびました。

 

もしかしたら、車に乗せれば眠るかも

 

私は看護師さんの許可を取って

トーマスを車に乗せて、走らせました。

 

案の定、10分くらいしたら

トーマスは眠ってしまったので、

急いで、病院へ戻りました。

 

トーマスを起こさないよう

そっと抱きかかえて、

検査室へ。

 

ようやくMRI検査を受けることができました。

 

それまで要した時間は2時間程だったでしょうか。

検査も入れれば3時間。

 

私は疲れきってしまい

 

二度とMRI検査はごめんだわ!

 

と思いました。

 

その後、

MRI検査を受けることはありませんでしたが

脳波の検査を受けることがあり、

 

またもや、同じ体験をすることになったのです。