自閉症の息子トーマスは
就労支援A型事業所で働いています。
仕事の内容は
スーパーなどで回収された
食品用トレーの分別。
おおきな袋に目一杯詰め込まれた
食品トレーが
投入口に入れられると
そこから
トレーがベルトコンベヤーで運ばれる。
ベルトコンベヤー沿いに
一列に並んだ従業員が
次々と運ばれてくるトレーの中から
リサイクルできないものを
取り除いていく。
次々と流れてくるので
すべて取り除かないことも
ありますが
それは次の人がやる
といった具合に
最終的に
リサイクルできるものだけが
残る状態にします。
リサイクルできないトレーは
ただ取り除くだけではなく
柄のあるもの
汚れているもの
トレーではなく蓋
など、それぞれ分別して
袋へ入れていきます。
単純な作業なのですが
瞬時にトレーを見分けるのは
大変です。
けれども、自閉症のトーマスは
容易くできるのです。
見分ける力
仲間分けする力が優れているので
ものすごい勢いで
トレーを仕分けしていきます。
事業所の責任者からは
トーマスさんは
障害は一番重いが
一番仕事ができる。
と言われています。
喜んでいいのか
悲しんでよいのか
わかりませんが
トーマスに適した仕事に
就けたことは
ラッキーだったと思います。