自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

公共のルールを守ること

学校への登下校の時に

 

トーマスが路線バスに

乗るようになってから

色々と気付かされることが

多くなりました。

 

今まで、スクールバスに乗って

学校へ通っていましたが

 

スクールバスの停留所までは

私が送迎し

バスの中は先生がいる

そして、

バスが到着する場所は学校の構内

 

というように

常に、特別支援学校関係者の

目の届くところに

いたわけですが

 

路線バスでは、

そうはいきません。

常に、

一般の方と一緒にいるわけです。

 

バスの停留所までは

私が送っていきますが

 

その時のトーマスの様子を

見ていると

ハラハラし通しです。

 

周囲の状況を気にすることなく

停留所へ突進したり

 

雨降りの時は

周りのことを気にすることなく

傘をぱっと開いたり

 

停留所に知っている子が

いるのを見かけると

平気で順番を抜かす。

 

公共のルールを守ることが

わかっていないのです。

 

これは失敗したなと反省しています。

 

学校の先生に一度

言われたことがあります。

特別支援学校での生活は

温室の中にいるようなものだから

卒業後、そこから出ると

困ってしまう子供が多いと。

 

私は、どうせ卒業したって

就職するのは作業所などだから

そのまま温室育ちでも

いいのではないか

 

と思っていたのですが

 

やはり、

それではいけないということを

今、つくづく感じています。

 

残念なことに

親は、どんどん年を取っていきます。

 

今は身体が動いていても

体力はどんどん落ちていきますし

いつ病気になるか、わかりません。

 

実際、私は2年前に手術をしています。

それ以来、時々、

調子の悪い日があります。

 

いつまでも

親が守ってはあげられないのです。

 

いずれ、親元を離れた時に

1人でも生きていけるように

 

実際は、

誰かに助けてもらわないと

生きていけませんから

全く1人というわけには

いかないでしょうけど

 

周囲の人に迷惑をかけないで

生活していくために

 

基本的な公共のルールを

身に着けさせることは

絶対必要だと思います。

 

そのためには、小さいうちから

なるべく外へ連れ出して

実際に公共ルールを守ることを

体験させること。

 

自閉症の子は、

一度習慣として入ってしまえば

守りやすいと思います。

 

逆に、一度入ってしまったことは

なかなか修正ができないのが

困りものなのですが

 

正しいことが

習慣として身に付いているのなら

問題ありません。

 

外へ出てみなければ

気付かないことは

たくさんあると思います。

 

小さいうちは、何をやっても

子供のワガママで、

可愛いと思われますが

大きくなれば、そうはいきません。

 

残念ながら

障害者に優しくない人もいるので

トラブルに巻き込まれないとも

限りません。

 

周囲に迷惑をかけないよう

公共のルールを守ることを

是非、徹底した方が良いと

思います。