トーマスに限らず、
子供が小さかった時の洗髪は
すごく大変でした。
子供が、まだ軽くて
抱っこするのも楽だった時は
私は正座をして、
その上に子供を座らせて
少しずつ頭を後ろにそらせ
お湯の入った洗面器の中に
子供の頭を入れ
美容院で洗髪するように
洗ってあげました。
でも、これができるのは小さい時だけ。
子供の背が伸び
体重も増えてくると
子供の身体を支えるだけでも大変。
しかも自分が妊娠でもしていると
大きなお腹がつかえて、
なお大変。
ということで
子供が成長するにつれ
少しずつシャワーを使えるように
頭からお湯をかけても大丈夫なように
訓練していきました。
ところが、トーマスに関しては
それができませんでした。
頭からお湯をかけることが大嫌いで
それをしたものなら
大泣きして逃げる始末。
仕方がないので
抱っこして、
頭を洗面器に入れて頭を洗っていましたが
4歳近くになると
背も高くなってくるので
私にとって、
かなりの負担になっていました。
時には、もう何もかも嫌になって
初めから、
頭にザーッとお湯をかけたこともあります。
もちろん、トーマスは
ギャーッと悲鳴を上げて、大泣き。
私も、つい怒声を上げる。
たぶん、近所の人たちは
私がトーマスを
虐待していると思ったでしょう。
まあ、嫌がる子の頭に
無理矢理、お湯をかけるのですから
虐待と言えば、
虐待になるかもしれませんが・・・
そうこうしているうちに
ある日、トーマスが頭から
シャワーを浴びせられていた時
泣きながら、1,2・・・
と数えていたことがありました。
何でだろうと思った時、
私の頭に
保育園でプールに入る前の
シャワー時に
先生たちが数を数えている場面が
思い浮かびました。
私はこれだ！と思い
早速、その次のお風呂時から
トーマス、シャワー20数えるね。
と言いながら、
頭からお湯をかけるようにしました。
すると・・・
相変わらず、泣いてはいましたが
前のように、
ひどく泣くことはなりました。
そして、初めは20だったのを
30、40と伸ばしていき
そうこうするうちに、
シャワーを嫌がることはなくなりました。
今は16歳ですが
1人でお風呂に入って
シャワーを使って
頭を洗っています。
あまり丁寧に洗ってはいないようですが・・・
もしトーマスのように
頭を洗うのを嫌がるお子さんがいたら
数を数えながら
やってみてはどうでしょう。
自閉症の子は
あらかじめ目安や予定がわかっていると
何かをやる時に
すんなり入っていくことができます。
数を数えることで
シャワーの終わる時間の目安がつけば
何もわからないよりは、
我慢ができると思います。
