自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

誕生 泣かない息子

息子の妊娠中

 

上2人が男の子だったので

今度こそ女の子をと思っていたのですが、

妊娠8ヶ月目の定期健診で

産院の先生が私のお腹に

エコーのプローブを当てた途端、

モニターに映ったのは、

男の子のおしるし

 

それは素人目にも

はっきりわかるくらい鮮明で、

女の子を期待していた私にとって、

そのショックは大きかったです。

それに追い討ちをかけるように

放たれた、先生のこの一言。

 

ははは・・

隠しておいたけどわかっちゃったね。

男の子だよ。

 

まあ、確かにショックでしたが、

今更、性別を変えることはできません。

 

その後、特に何も異常もなく、

出産を迎えました。

 

息子は、

午後12時23分という真昼間に生まれました。

体重3778g、

ちょっと大きかったので大変でしたが、

無事に生まれてくれました。

 

出産して二日後。

赤ちゃんが部屋へ運ばれてきました。

その日から、

自分で新生児の面倒をみなくてはいけません。

 

いくら3人目の息子でも、 

自分の子供ですから可愛いです。

おむつ交換、授乳と、

嬉々として世話を始めたのですが。

一つあることに気が付いたんです。

 

あれ、そういえばこの子、泣かない。

 

普通、赤ちゃんは、寝ている、

お腹が空いて泣く、

赤ちゃんの泣き声を聞いて、

母親が世話をする

というパターンだと思うのですが。

 

うちの息子は泣かなかったのです。

 

起きても泣かずに、モソモソしている。

その気配に気づいて、私は世話をする。

 

そういうパターンでした。

 

さすがに私も心配になって

看護士さんに相談。

看護士さんは、

 

沐浴の時も泣いていないのかな

 

と呟いていましたっけ。

 

私は息子が泣かないことが、

とても心配だったので、沐浴の時に

見に行ってきました。

すると、

しっかり大泣きしているではありませんか。

 

私はほっとしました。

あれだけ泣けるのだから、

心配することないじゃないって。

 

でも、この時の息子が

泣かずに目を覚ますということが、

後に彼が自閉症と診断された時に、

思い出さずにはいられなかった

出来事となりました。