自由になりたい!目指すは自閉症の子育て卒業

自閉症の息子の母親となり31年。息子が赤ちゃんの頃からの経験がお役に立てることを願っています。

自閉症の息子、鉛筆削るのに両手にカッターは止めて!

自閉症の息子トーマスは、

ボールペンやサインペン、

鉛筆で字を書くのか好きです。

特に鉛筆は

尖っていないと気が済まないらしく、

こまめに鉛筆削りで

ガリガリ削るのですが、

そろそろ鉛筆削りも寿命なのか、

きれいに尖らせることが

できなかったようです。

 

けれども、

どうしても鉛筆を

綺麗に削りたいと思ったトーマスは

カッターを持ってきて、刃を出すと、

その状態のまま、私に見せて

 

鉛筆削ります。

 

と言いました。

 

いえ、カッターはちょっと待ってよ、

危ないでしょ、手を切るでしょと

思った私は、

 

ダメ!

カッターをしまいなさい!

 

と大声で叫びました。

ところが、

こうと決めたら、

絶対に自分の考えを押し通すトーマスは

カッターで鉛筆を削ることを諦めず、

刃を出したカッターを両手に

それぞれ1本ずつ持つという

猟奇的な姿で私の前に来て、

鉛筆削ると訴えました。

 

もっと焦った私は、

先程よりも大きな声で

 

ダメ!

カッターしまいなさい。

 

と、怒鳴りました。

 

すると、

一応カッターを置いたものの

顔が、これから自傷しますよモードに。

そして、私の顔をチラチラ見ながら

こめかみに指を持っていったので

このままだと、

頰を両手でバシバシ叩くと思った私は、

 

叩いちゃダメ!

 

と怒鳴りました。

 

とりあえず、トーマスは

顔を叩くのをやめましたが、

機嫌が悪いまま、

先の丸い鉛筆で字を書きながら

グズグズ、グチュグチュ

言っていて、

新たなパニックに移行しそうでした。

 

鉛筆を尖らせないことには、

トーマスのパニックは

収まらないと思った私は、

確か捨ててないはずと思い、

引き出しの中を引っ掻き回して、

手で鉛筆を回して削る

鉛筆削りを見つけて、

トーマスに渡しました。

これです↓

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これを見たトーマスは

白鳥と言いましたが(^_^;)

「鴨」だと言い直し、

鉛筆を削る様子を目の前で見せると、

ようやく落ち着きました。

 

久々にトーマスを

大声で怒鳴りつけたせいで

どっと力が抜けてしまいました。

 

カッターで鉛筆を削らせるのも

大事ではないかと思いつつも

人前で、

カッターをチラチラさせたら困るので

今回は止めました。

また同じパニックを起こさないように

新しい鉛筆削りを

買わないといけません。

 

とりあえず、

顔を叩く自傷を止められて

良かったです。

私が怒鳴った後に、

トーマスが顔をバシバシ叩いて、

痛いねと大声で騒ぎ出すと

私が虐待していると思われるので。

すでに思われているかもしれませんが

これ以上の誤解は

防ぎたいです。